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環境 新製品:高濃度BDFのすす燃焼装置「Bio soot burn」/フチガミ

環境ビジネス編集部

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高濃度BDF(ニートBDF)の利用促進のための切り札!
産総研と共同開発した、すす燃焼装置

廃食用油による100%バイオディーゼル燃料(ニートBDF)の製造・販売を手がけるフチガミは、産業技術総合研究所と共同で、ディーゼル車向けのBDFと軽油を自動で切り替える装置「Bio soot burn(バイオ・スット・バーン)」を開発した。

ニートBDFと呼ばれる、BDF100%の高濃度燃料をこれまで使うことができなかったトラックでも、新開発の「バイオ・スット・バーン」を設置すれば使用可能になる。

高濃度BDFのすす燃焼装置「Bio soot burn」

高濃度BDFのすす燃焼装置
「Bio soot burn」


国交省は、昨年10月から「自動車排出ガス規制の強化(ポスト新長期規制)」の順次強制適用を始めた。この中で、新車のトラックやバスなどディーゼル車の排出ガス基準は、改正前と比較してNOx(窒素酸化物)が40~50%減、PM(粒子状物質)が53~64%減と、それぞれ大幅に規制強化され、ガソリン車と同レベルの排出ガス規制が設定された。その対策として、ディーゼルエンジンのトラック・バスは、排ガス中のPMを捕捉し、一定量溜まった段階で除去するためのフィルター(DPR、DPF)を装着している。

このDPRやDPFは、触媒反応で排熱を高温にし、排ガスに含まれるすすを燃焼して除去する。だが、軽油の代わりにニートBDFを使用する場合、燃焼温度の違いがあるため触媒との反応が起こりにくく、すすを完全除去することができずトラブルを引き起こしていた。さらに、油脂の粘度が高いため、燃料ポンプやフィルターに析出物などが付着してエンジンに不具合を起こす、といった問題も報告されていた。規制対策車両でもこのような不具合が多く報告されており、同社は、このままではいずれニートBDFの需要は減少すると予測。そこで、この状況を打開しようと開発されたのが「バイオ・スット・バーン」なのである。

「バイオ・スット・バーン」は、フィルターに溜まったすすを燃焼して除去する装置。取り付けは簡単で、切り替えバルブと軽油タンクを車体の下部に設置するだけ。既存のディーゼル車にもすぐに取り付けられる。エンジンとBDFタンクの間に設置された切り替えバルブは、すすが溜まると、エンジンに送る燃料をニートBDFから軽油に変更。軽油ですすを完全燃焼させる。

「バイオ・スット・バーン」の価格は1台40万円(税別)。フチガミでは、「バイオ・スット・バーン」を切り札に、ニートBDFの普及に力を注いでいく。

 
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