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環境 新製品:バイオエタノール燃料電池/コンティグ・アイ

環境ビジネス編集部

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バイオエタノールで発電する燃料電池
バイオエタノールの利用方法が広がり、CO2削減にも寄与

バイオエタノール燃料電池
バイオエタノール燃料電池

コンティグ・アイは、バイオエタノールを利用した直接エタノール型燃料電池(DEFC=Direct Ethanol Fuel Cell)システムを開発した。

DEFCは固体高分子型燃料電池(PEFC)の一種。直接形PEFCは、改質機などの装置を必要としないコンパクトな発電システム。その中でも、最も研究開発が進められているのはメタノールを燃料とする電池だが、メタノールは人体に有害なうえ、化石燃料からつくられるため、CO2排出量の低減につながらないなど課題が残る。

一方、今回同社が燃料としたエタノールは、人体に無害だ。また、バイオマスから製造されるため、低炭素社会の構築に大きく貢献できる。しかし、バイオマスといっても、原料によっては森林などの環境破壊や食糧問題を誘発しかねない。コンティグ・アイが原料とするのは、従来廃棄されているセルロース系の原料。食糧と競合せず、地域から出る廃棄物を有効活用できるというメリットがある。さらに、セルロース由来なので、CO2削減効果は対石油比で約90%と非常に高い。

もともと、同社が開発したのは、バイオエタノールの製造システムだった。だが、製造したバイオエタノールの用途としては燃焼用の燃料が主で、事業性が限られていた。そこで、システムの需要を伸ばすため、エタノールの用途拡大の糸口を模索。その結果行き着いたのが、最もクリーンな利用法である「燃料電池」だった。その仕組みは、エタノールと水を反応させて、発生する水素イオンと電子を取り出し、電気にするというもの。出力低下の原因となる中間生成物については、触媒で分解することで発電効率を高めた。

同社の発電施設は、騒音・振動・爆発などの危険性がほとんどないため、大都市の中心地でも安心して設置できる。2010年8月には、滋賀県内のモデルハウスで出力1kWの家庭用発電装置の試験運転を実施する予定だ。DEFCシステムの家庭用発電装置としての試験運転は国内初となる。

コンティグ・アイは、今後、バイオエタノール製造プラントと発電施設をセットにしたシステムの全国展開に挑む。地元から出る廃棄物を有効活用して、低炭素社会の構築やエネルギー問題の解決に貢献していきたいと意欲を燃やしている。

 
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