失敗しないO&M選定(2ページ目)

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伊藤

EL検査の難しいところは、結果が自動判定されるのではなく、作業員が検査画像を目視して人為的に結果を判断することにあります。ほとんどの太陽電池メーカーがEL検査を導入していますが、上述の理由で、精度の高い検査が実施されていないと思われる事象が散見されています。我々は、熟練した検査人員を擁するとともに、屋外パネルのEL検査ができる世界初の検査装置「EPTiF」を開発し、最新の機器を取り揃えた検査体制を構築しています。

太陽光発電システムの屋外EL/PL検査「EPTiF(エプティフ)」

太陽光発電システムの屋外EL/PL検査「EPTiF(エプティフ)」

失敗しないO&Mサービスの選び方は?

土肥

まず、自分自身でプラントの特性を把握することです。その上で、何が足りないのかを判断する必要があります。たとえば、プラントが家の近くにある場合は、頻繁に確認に出かけられるので、センサー類は少なくてすみますし、台風や大雪など自然災害が多い場所のプラントではフルスペックに近いセンサーが必要になるなど、プラントに即したメンテナンスメニューと遠隔監視(何をモニタリングするか)が必要となってきます。

伊藤

私は、逆に現場の施工店サイドからO&Mサービスを選ぶことも有効だと思います。モニタリングだけでは、すべてのプラント不良を見つけることは難しいと思います。そのため、1年に一回は現場に行ってメンテナンスチェックが必要となります。その際、現場の施工店さんが、たとえば、「EPTiF」どを使った検査をメニューの中に入れていれば、フルスペックなモニタリング体制は必要ありません。現場の施工店さんが対応できるメンテナンスメニューを見て、必要なO&Mサービスを最小化することもできます。

土肥

すべてのO&Mに対応していたら、それこそかかる費用が青天井に伸び、売電計画に支障をきたす場合もあり得ます。かといってなにもしないと、ある日突然発電量がガクッと落ち、もうその時は手遅れだったということもありえます。自分のプラントの特性を知り、費用対効果が最大となるメニューを組み合わせていくことが、O&Mサービスを上手に選ぶ秘訣だと思います。

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