EV普及で注目の技術V2Gが抱える「5つの課題」(前編)

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電気自動車(EV)※1 の急速な普及に伴い、EVを系統接続し、EVの車載蓄電池を活用することで、充電だけでなく、蓄電した電力を系統に供給する技術であるV2Gの実用性が注目されている。日本は、2018年時点のEV保有台数で、中国、米国に次いで世界第3位であり※2、2030年までに乗用車の新車販売に占めるEVの割合を20〜30%に拡大することを目指している※3。今後も増加すると見られるEVを活用すべく、日本では2018年度からVPP(バーチャルパワープラント)事業の一環としてV2Gの実証事業が開始された。低炭素化社会に向けて輸送部門の電化が進むにつれてV2Gへの期待が高まる所であるが、本格的に導入するには課題も多いのが実情である。

本稿では、V2Gの利点と課題を整理し、米国の事例を紹介し、V2Gの実用化について考察する。

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