日本企業は「板挟み」 グローバル企業が抱えるCO2排出削減の課題(前編)

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意識の違いや排出量算定の難しさにより、新興国を含む国内外のサプライヤーを含めた排出削減については、思うように進んでいない。日本企業は、排出削減の対応が遅れる企業をサプライヤーに持ち、先進企業を顧客に持つ板挟み状態にある。

サプライチェーン含む目標設定企業は少数

サプライチェーンにおけるGHG排出量の算定は、カバーする範囲に応じて3つのスコープに分けられる。具体的には、まず「スコープ1」が、事業者自らによるGHGの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)。「スコープ2」が、他社から供給された電気や熱・蒸気の使用に伴う間接排出。さらに「スコープ3」が、スコープ1とスコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)だ。

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