【特別企画】TDKラムダ「双方向DC-DCコンバータ」特徴を徹底解剖

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直流グリッドシステムを支えるTDKラムダ製品「絶縁型双方向DC-DCコンバータ EZAシリーズ」について、実際に採用している企業の声をいただき、特徴や魅力を探る特別企画。

※本記事は過去の取材記事を基に編集した記事です。

『EZAシリーズ』採用の3つの決め手 (1)成宏電機

一社目は『DCマイクログリッドシステム』を展開する成宏電機。代表取締役の夏梅 大輔氏に採用の経緯やポイントについて語っていただいた。

―貴社の「DCマイクログリッドシステム」の特徴をお聞かせください。

夏梅氏:私たちはカーボンニュートラルという言葉が一般的になる前から、自社工場内で太陽光や風力、地中熱などの再エネをベースにしたエネルギーシステムを手がけ、実績があるものをお客さまにご提供してきました。再エネを組み合わせてエネルギーを賄おうとすると、その一つひとつを交流で系統連系していくのは困難です。直流の電気をそのまま、必要な分だけ取り出し、多い分は溜めるという、直流のマイクログリッドの発想が、当時からありました。それを実現するのが今回のシステムです。商用電源を抑えて再エネ比率を高めることでカーボンニュートラルに近づけると同時に、電気代コスト減の観点でも経営に貢献できます。

『DCマイクログリッドシステム』の特徴
『DCマイクログリッドシステム』の特徴
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夏梅 大輔氏 成宏電機 代表取締役
夏梅 大輔氏
成宏電機 代表取締役

―TDKラムダ社の「EZA」採用の決め手となったものは?

夏梅氏:EZAの強みは大きく3つあると思っています。1つ目は、制御の自由度の高さ。パラメータをユーザー側で自由に操ることができるので、SIer側が様々な発想、自由度を持ってお客さまに提案できます。例えば、双方向性を活かして太陽光パネルの劣化診断をするシステムを作り、実際に実装しています。

2つ目は、再エネ・蓄エネとの親和性の高さ。『EZAシリーズ』は絶縁型のため、再エネやEV、蓄電池と繋ぐことができます。既にお客さまのもとで動いているインバータやサーボシステムなど、既存の装置に後付けで組み込むことで、安心安全かつ短期間でアップグレードできるのが、大きな利点です。

3つ目はBCPとの親和性です。未来のエネルギーモデルは『地産地消型』と述べましたが、例えばこれまでの集中型発電の場合、上流の町が停電すれば下流の町も停電してしまいます。電源が絶縁されていることで故障時の切り離しが容易になり、波及事故の抑制が可能になるばかりか再エネ由来のエネルギーで自活することも可能になります。

事業継続に欠かせない技術 オフグリッド (2)慧通信技術工業

二社目は日本初のオフグリッド電源システムを開発した慧通信技術工業。TDKラムダ社への期待とあわせて代表取締役の粟田 隆央氏に話を聞いた。

―オフグリッド電源システム『パーソナルエナジー』の特徴はどのようなものでしょうか。

粟田氏:『パーソナルエナジー』は、発電所、変電所、配電網の全てを網羅したコンパクトなシステムで、独立した小さな電力会社ともいえます。

日本は化石燃料の9割以上をSAU,UAEなど中東諸国に依存しており、地政学的なエネルギーのリスクは高い。今後、安定した電力を自力で得ることができるシステムの必要性は増していくでしょう。

当社のシステムは太陽光発電を主電源としていますが、それは、いつでも・どこでも安定して得られる安価なエネルギーであるからです。『結果として温室効果ガスの削減にも寄与する』というのが本質で、CO2排出量の削減を目的に太陽光発電を選んだわけではありません。

私たちが考えるオフグリッドは、経済合理性とエネルギーセキュリティの観点から、事業継続にとって欠かすことのできない技術だと捉えています。

オフグリッドビルシステム
オフグリッドビルシステム
粟田 隆央氏 慧通信技術工業 代表取締役
粟田 隆央氏
慧通信技術工業 代表取締役

―TDKラムダの『EZA2500W』採用に至る経緯をお聞かせください。

粟田氏:システムでは、太陽光発電を含むHVDC(高圧直流送電)をどう制御するかがポイントです。もともと製品としてあった『EZA2500』では電圧の問題でシステムとして運用に至れないことから、上位機種として『EZA2500W』を開発いただきました。私たちの意見を多く採用いただいた結果、安定した運用が可能となり、現在標準化を行っています。

我々は、社会インフラの一部をオフグリッド化、自律分散化することで、より強靭なインフラシステムを構築できると考えています。少子高齢化が加速するなか、巨大なシステムやインフラを構築・維持することは難しくなっていきます。小規模化、自律分散化することで、維持コスト、運用コストを抑制していくことが不可欠と考えます。必要としている製品をスピーディに供給いただければありがたいです。市場が見えてからではなく、今はまだ主流ではない分野も開発していっていただきたいと思います。

各社の詳細な取材内容はこちら。

(1)成宏電機
https://www.kankyo-business.jp/column/e5692404-4d3b-4059-92e1-8b306d80cb15

(2)慧通信技術工業
https://www.kankyo-business.jp/column/d50a7040-b96a-4875-a038-cd2e7dfffd69

 

TDKラムダ株式会社TDKラムダ株式会社
TEL:03-6778-1111
東京都中央区日本橋二丁目5番1号
日本橋髙島屋三井ビルディング
https://www.jp.lambda.tdk.com/ja/

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