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最終更新:2026年10月20日

エコジョーズ

環境ビジネス編集部
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エコジョーズとは、排気ガス中に含まれる水蒸気の潜熱を回収して再利用する高効率な潜熱回収型ガス給湯器の総称。商標権は東京ガス(東京都港区)が持っている。

従来のガス給湯器では大気中に放出されていた熱エネルギーを二次熱交換器で回収することにより、90%以上の高い熱効率を実現する。省エネルギー性能と小型・瞬湯性を兼ね備え、住宅設備の省エネ化において広く普及している。

エコジョーズの「潜熱回収」の仕組みと省エネ性能

エコジョーズは、主バーナーの燃焼ガスから直接熱を受け取る一次熱交換器に加え、排気ガスから熱を回収する二次熱交換器を搭載している。従来型給湯器では約200度で排出されていた排気熱を約50度まで下げて熱を回収し、給水をあらかじめ予熱することで、給湯熱効率(HHV)を91〜95%程度まで引き上げている。

潜熱回収型高効率ガス給湯器の仕組み
潜熱回収型高効率ガス給湯器の仕組み(引用元:東京ガス/環境省「省エネルギー住宅ファクトシート」)

従来の給湯器の熱効率がおよそ80%前後であったのに対し、熱効率が10%以上向上するため、都市ガスやLPガスの使用量を削減でき、それに伴いCO2排出量の削減にも寄与する。また、貯湯タンクを必要とせず瞬間的にお湯を沸かせるため、設置スペースに制約がある住宅環境でも導入しやすい点が特徴である。

省エネ基準と公的支援策における位置づけ

建築物省エネ法の改正により、2025年4月から原則としてすべての新築住宅・非住宅を対象に省エネ基準適合が義務化された。エコジョーズは、建築確認時に求められる一次エネルギー消費量基準をクリアするための標準的な給湯設備仕様として多くの設計で採用されている。

製造事業者に対しては、省エネ法に基づくトップランナー基準の改定が進められており、ガス温水機器の出荷平均熱効率基準を2028年度目標として87.5%へ引き上げることが設定された。さらに、2034年度を目標年度として一人当たりの化石エネルギー消費量を評価・抑制する非化石転換新制度の導入方針も示されており、メーカー出荷における潜熱回収型の比率拡大が進められている。

国の補助金政策においては、戸建て向け支援がヒートポンプ給湯機等へ重点化される一方、大型機器の設置スペース確保が難しい集合住宅向けに「賃貸集合給湯省エネ事業」が展開されている。既存の賃貸集合住宅において従来型給湯器からエコジョーズ等への更新を行う場合、導入費用に対する補助が措置されている。

エコジョーズ導入・施工実務における留意点

エコジョーズを導入する現場実務では、排気熱回収時に生じるドレン水(酸性凝縮水)の処理が必須となる。機器の排熱回収に伴い酸性の結露水が発生するため、本体内部の中和器(炭酸カルシウム等)を通した上で排水管へ流す排水ルートの確保が求められる。

特に集合住宅のパイプスペース(PS)設置や共用廊下に面した設置環境では、浴室側へ三方弁配管を通す工事やドレンレールの敷設など、適切な排水経路を施工する必要がある。また、内蔵された中和器は使用頻度に応じて通常10年程度で交換時期を迎えてエラー停止するため、長期使用を見据えた保守計画や機器更新のスケジュール管理が必要である。

参考

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環境ビジネスは、温暖化防止のための世界で初めての国際協定である京都議定書が1997年に採択されたことを受けて、その翌年創刊しました。当時、『21世紀は、環境の世紀』といわれ、私たちは、新たな時代の到来はもちろんのこと、新たな産業の息吹を感じ、環境に関するビジネスに役立つメディアを出版することになりました。ウェブマガジン「環境ビジネスオンライン」では、環境業界の注目ニュース・最新トレンド・政策・企業情報解説記事など、実務に役立つ情報・サービスを提供しており、多くの実務層の方々にご参照いただいています。

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