清水建設 水環境への負荷を低減する、気泡シールド工法用の起泡剤を開発

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清水建設は、トンネルなどの掘削を行うシールド工事工法のひとつである気泡シールド工法において、環境負荷の低減を図るため、水生環境にやさしい特殊起泡剤「エコムース」を開発した。これにより、水生環境に対する負荷を従来品と比べて1/25程度にすることができるという。同社は、現在施工中のシールド現場に本製品を適用し、環境負荷の低減をはじめ、掘削土の流動性と止水性を高める効果を確認している。

気泡シールド工法とは、切羽(採掘場)やチャンバ(空洞)内に、特殊起泡剤の水溶液を発泡させたシェービングクリーム状の気泡を注入しながら掘進する工法のことを指す。気泡は掘削土の流動性と止水性を高め、掘削土の排出効率を向上させる効果がある。特殊起泡剤の成分は界面活性剤と水であるため、界面活性剤が含まれている掘削土が埋め立てに使用されると、水生環境に負荷がかかっていた。この負荷は、界面活性剤が土水中に生息する微生物により分解(生分解)されることで短期間で解消されるが、環境負荷のより小さい特殊起泡剤が求められていた。

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