シャープは、新型の高効率単結晶太陽電池を開発したと発表した。本太陽電池について、第一次展開として約150億円を投資し、大阪府堺市の“グリーンフロント堺”太陽電池工場に、年間生産能力200MWの生産体制を構築、2010年度内にセルからモジュールまでの量産を開始する予定。
同社は、太陽電池のセル表面の受光面積を広げるとともに、セル間の接続抵抗を低減させる配線技術(配線シート方式)を開発。新型高効率単結晶太陽電池において、受光面に電極のないバックコンタクト(電極裏面接続)構造として採用した。従来の太陽電池では、セル表面の電極部分は太陽光を受光できなかった。同構造では電極を配した配線シート上にセルを配置し、セル表面全体での太陽光の受光を実現した。