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栗田工業 メッキの製造プロセスで有価物を回収する水処理装置を開発

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栗田工業は、メッキ工場において、環境負荷低減と製品品質向上を実現する水処理装置「KCDI-SP」を開発した。本装置をメッキの製造プロセスに適用することで、溶液や廃液に含まれる有価物(銅などの金属イオン)を分離・回収し、有効利用を図るとともに、溶液中のイオン濃度を最適にコントロールし、銅箔メッキなど製品の品質安定化を実現できるという。また本装置では、KCDIと呼ばれる、電気によりイオン交換樹脂を連続的に再生することで、再生に必要な化学薬品を不要とした連続式電気脱塩技術を用いており、薬品再生式のイオン交換樹脂法と比較して省コスト、省スペース、連続安定運転が可能。同社は1号機を大手メッキメーカーに納入した。今後、国内のメッキメーカーだけでなく、高い経済成長に伴いメッキ市場が拡大している中国など、海外においても拡販を図っていく考えだ。

メッキ工場では、電気メッキの工程で有価金属を含むプロセス溶液を使用しているが、通常、作業を続けていくと、プロセス溶液中の不要イオン濃度が過剰となってくる。そのため、製品の品質を維持するために、短いサイクルで一旦製造ラインを停止し、溶液を全量交換しなければならなかった。また、廃液には有価金属が多く残留しているが、廃棄物として処分されていた。そこで、環境負荷低減とランニングコスト削減の観点から、プロセス溶液中の有価物を回収し、有効利用する方法が求められていた。

一方、近年、電子部品に対する高品質化・高精度化のニーズにより、その製造プロセスにおけるメッキ工程に対して厳密な品質管理が必要となっている。特に、メッキ溶液のpH変動がメッキ被膜の均一化を阻害する可能性があるため、製品の品質の安定化に向けて、メッキ溶液のイオン濃度を最適にコントロールする方法の開発が待たれていた。

今回開発した水処理装置は、これらの要望に応えるもので、同社が超純水分野で長年にわたり培ってきた連続式電気脱塩技術(KCDI)を応用し、溶液や廃液中に含まれるイオンを選択的に分離するという新たな機能を付加した。標準仕様で、100L/hの処理能力を持つ。

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