富士経済 2025年の世界太陽電池市場は09年比5.4倍の約9兆円と予測

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富士経済は、世界の太陽電池関連市場について調査した。世界の太陽電池市場は2009年が1兆6801億円で、2010年は09年比1.2倍の2兆1187億円、2025年は同比5.3倍の8兆9978億円になる見込み。太陽光発電システムの市場の8割を占めるドイツ、イタリア、日本、アメリカ、チェコのトップ5カ国の需要が拡大傾向にあり、中国やインドなどでも導入量増加に向けて動き出している。また、アフリカや南米、中東など日照条件に恵まれた太陽光発電適地も残っており、これらの国々では火力発電の構成比が大きいことから、将来的に太陽光発電システムの代替需要が高まるとみている。これらのことから、中長期的な成長の余地が大きいと予測する。

太陽電池市場は、低価格化が市場拡大の要因となっている。2009年は、最大の需要国であったスペインのFIT制度の改正により市場が冷え込み、その影響を受け原材料価格が下落したことから、結晶シリコン太陽電池の製造コストが大幅に低下した。そのため、市場は金額ベースでは縮小したが、出力容量ベースでは拡大。低価格化に伴い、イタリア、チェコ、ベルギー、アメリカ、フランスなどでも需要が増加しており、短期的にはこうした新興需要が市場拡大を牽引するとみている。

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