> > NEDO 「再生可能エネルギー技術白書」を策定

NEDO 「再生可能エネルギー技術白書」を策定

記事を保存

NEDOは、再生可能エネルギーの国際競争力強化に向けた政府や産業界の検討等に資することを目的とした「NEDO再生可能エネルギー技術白書」を取りまとめた。再生可能エネルギーの大量導入を支えるスマートグリッドなど分野別の最新動向を調査するとともに、今後の技術開発の指針を示す技術ロードマップを策定。新たなエネルギー社会の実現に向けて活用したい考えだ。

「エネルギー基本計画」では、再生可能エネルギーを国内エネルギー供給量の10%まで引き上げるとしている。このことを踏まえ、主力の「太陽光発電」「風力発電」「バイオマスエネルギー」、新たな担い手として世界的に注目を集める「太陽熱発電」「波力発電」「海洋温度差発電」など、また、再生可能エネルギーの導入拡大を支える「スマートグリッド」や次世代エネルギー社会である「スマートコミュニティ」の技術の現状と技術ロードマップを策定した。

NEDOは、再生可能エネルギーの国内導入と国際展開に向けて、競争力強化が必要だとしている。そのために、コスト低減が最大の課題となっているが、グリッドパリティの実現、既存技術の高度化、革新技術の研究開発などにより課題解決を目指す。また、国際展開においては、関連企業の育成・振興を図りつつ現在の高水準の先端技術を維持・強化し、戦略的にシステムとしての海外展開推進を目指す。

太陽光発電に関しては、2010~2020年で、発電コストを家庭用電力並みの23円/kWhに、2050年には、さらに低コスト化を進めて、汎用電源以下の7円/kWhをめざす。さらに、モジュール変換効率を40%以上に、国内生産量を25~35GW/年に引き上げることも盛り込んでいる。

風力発電は、現在国内でも導入が進み、年率10%台で増加しているほか、洋上風力発電の実証研究も開始され、取り組みが強化されている。今後は、2030年までに、陸上・洋上風力発電ともに汎用電源並みの発電コスト(陸上:5~8円/kWh、洋上:8~11円/kWh)まで引き下げ、風力発電による電力供給量を全体の3.6%(2005年実績で0.5%)まで拡大したい考えだ。

バイオマスエネルギーは、現状では実験・開発段階の技術が多い。動向としては、エタノール発酵や微細藻類、ガス化など様々な技術開発が世界的に進んでいる。日本としては、2020年にガソリン消費3%以上のバイオ燃料導入に向け、対策を実施している。

再生可能エネルギー普及を支える技術のひとつであるスマートグリッドは、日米が共同で実証研究を行うなど、取り組みが拡大している。また、これに伴い関連ビジネスも多く創出されると見込まれている。今後の流れとしては、2015年頃より、電力流通システムに双方向から通信できるインフラを敷設。2020年以降、これを活用した送配電の一体型管理を開始することを目標としている。また、エネルギー・交通システム・ライフスタイルの転換を複合的に組み合わせた「スマートコミュニティ」の実現に向けた動きも活発化させる。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.