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富士経済 膜・フィルター市場は2015年度に09年度比1.6倍と予測

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富士経済は、高機能分離膜(以下膜)及びフィルターの市場について調査した。膜・フィルターは、先端産業を支え、地球環境の保全や資源の有効利用等、幅広い分野で活用されている。本調査では、膜・フィルター市場について、国内市場と日系メーカーの海外売上をもとに、「水環境」「大気・空質浄化」「工業用プロセス・その他」の3分野に分類して調査した。

2009年度の膜・フィルター市場は、産業分野が景気後退の影響を受けたため大きく低迷し、前年度比15%減の3683億円となった。2010年度の市場は各産業分野で設備投資が再開され始めたことから、2008年度レベルまで回復する見込み。2015年度は09年比1.5倍の5764億円になると予測する。

分野別に2009年度の市場をみると、水処理や液体ろ過等を対象とした水環境分野は、前年度比14%減の1186億円、大気の浄化や室内の空質の改善を目的とした大気・空質浄化分野の市場は、前年度比27%減の1023億円、工業用プロセス・その他分野(エネルギー、自動車、医療分野等)の市場は、前年度比5%減の1474億円となった。

水環境分野は、近年世界の各地域における人口増加や工業化の進展等による水需要の急増により、海水やかん水の淡水化、下水や産業排水の再利用化へのニーズが高まっている。2015年度は、09年度比1.7倍の2022億円になる見込み。大気・空質浄化分野の市場は、これから大気環境規制が強化される中国をはじめとするアジアで需要の拡大が予想される。2015年度の市場は09年度比1.9倍の1985億円となる見込み。また、品物別にみると、世界的なディーゼル車排ガス規制の強化により、ディーゼル排ガス除去フィルターであるDFPの需要が高まるとみている。工業用プロセス・その他分野の市場は、2015年度は09年度比1.2倍の1757億円となると予測する。水素分離膜は燃料電池や水素ステーションの増加に伴い、需要増が期待される。

注目すべき商品として、水処理過程で膜分離活性汚泥法(MBR)に用いられるMBR用膜(膜モジュール及びカートリッジ)は、2009年度は海外の水需要の高まりから前年度比4.0%増の104億円となった。今後、アジア地域での市場の活性化が見込まれることから、2015年度は09年度比約1.9倍の205億円市場になると予測。また、世界的にも、2015年度には09年度比1.8倍の510億円と、成長が見込まれている。

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