矢野経済研究所 2020年の国内レアメタル需要は09年比1.5倍と予測

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矢野経済研究所は、自動車産業、主要省エネルギー製品、主要電気製品の3需要分野を対象に、輸出を含む国内レアメタル(希少金属)の需要予測を調査した結果を発表した。本調査対象の3需要分野における2009年のレアメタル需要量は198.8万tで、2015年は272.2万t、2020年は2009年比で約1.5倍の295.4万tに大きく拡大すると予測する。

2009年の需要分野別構成比は、自動車産業が88.4%、主要省エネルギー製品が8.7%、主要電気製品が2.9%で、約9割を自動車産業で占めた。2020年までに、3分野の構成比に大きな変化はないとみている。また、2009年について鉱種別にみると、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、コバルト(Co)の5鉱種で約9割の需要量を占めた。今後、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)などのエコカー(リチウムイオン電池やモータ)をはじめ、LEDや太陽電池、燃料電池、風力発電などの省エネ関連製品が需要を牽引し、多くの鉱種での需要拡大が見込まれる。鉱種別では、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、コバルト(Co)、バナジウム(V)、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ネオジム(Nd)、ディスプロシウム(Dy)、インジウム(In)が急伸し、安定確保に向けた取り組みが重要となる。

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