NEDO・戸田建設ほか 処理費半減、低温でのアスベスト無害化装置完成
NEDOは、戸田建設及び大旺新洋等と共同で開発を進めてきた、低温過熱蒸気によるアスベスト無害化・資源化装置が完成したと発表した。これまでアスベストの無害化は、1500℃程度の高温で溶融しなければならず、高コストの要因となっていた。今回開発した装置は、950℃の過熱蒸気を使用することで、低温、短時間での無害化を可能とした。従来と比べて処理費用を半減できるという。本事業では、5t/日程度処理できるパイロット装置を開発・製作し、連続的に危険なアスベスト建材を無害化できることを確認。また、無害化したアスベスト建材を10%程度原料としたセメントを製造して強度試験等を行い、再利用に問題がないことを確認した。
本プロジェクトの実施期間は2007年度~2009年度。開発予算は1億3千万円。今後は戸田建設、西松建設、大旺新洋の3社で環境大臣による無害化認定制度に技術申請し、事業化について検討を行っていく。現在国内にストックされるアスベスト含有建材は4000万t(アスベスト含有1%以上)。今後、非飛散性で有害なアスベスト含有建材は年間100万t程度排出されるとみられており、安価に無害化処理する装置の開発が求められている。
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