NEDO、太陽光発電システムの低廉化・高効率化の研究開発などを公募

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NEDOは、太陽光発電システムの低コスト化、高効率化に向けた技術開発と、有機系太陽電池の実用化に向けた技術開発を支援する事業において、助成事業者を募集する。公募期間は、前者が4月20日から5月29日までで、後者が4月20日から5月28日まで。両事業とも、公募の内容、助成金の交付に係わる手続き等についての説明会を4月27日に開催する。

両事業は、太陽光発電ロードマップに示された2020年の発電コスト14円/kWh、2030年の7円/kWh、2050年の7円/kWh未満達成に資する技術の開発を目標とした、「太陽エネルギー技術研究開発」として実施される。

そのうち、太陽光発電システムの低コスト化、高効率化に向けた技術開発の助成事業は、平成22年度から平成26年度まで実施する「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトの追加募集として行われる。

本プロジェクトでは、2020年に発電コスト14円/kWh(モジュール変換効率20%、モジュール製造コスト75円/W)を実現するための研究開発として、モジュール高効率化、コスト低減等の観点から、各種太陽電池の変換効率の向上、原材料・各種部材の高機能化、モジュール長寿命化、評価技術等の共通基盤技術、周辺機器の開発を行っている。

しかし、本プロジェクト開始以降、太陽光発電システムの価格が大きく下落しており、今後の太陽電池市場で差別化を図り、競争力を高めていくには、太陽光発電システムの更なる低コスト化と高効率化を図っていくことが喫緊の課題となっている。そこで、NEDOは、現在実施している、研究開発テーマに加え、2020年までの実用化・事業化を目標とした、新たな研究開発テーマを設け、追加公募を行うこととした。

追加公募対象は、現在実施している研究開発テーマ以外の新たな着想、方式、材料等を用いた太陽光発電システムの低コスト化、変換効率向上、長寿命化等の研究開発であり、かつ、本プロジェクト終了後2020年までに実用化・事業化を見込む即効的な研究開発としている。委託事業、共同研究事業として、NEDOが2/3を助成する。事業期間は、平成24年度のNEDOの指定する日から平成26年度(平成27年2月28日)までの3年間以内。

有機系太陽電池の実用化に向けた技術開発を支援する事業は、「有機系太陽電池実用化先導技術開発」として実施する。有機系太陽電池は、製造原価が安く、軽量で、設置場所の制約が少ないとされている。本事業では、この有機系太陽電池を使用した太陽光発電システムを設計・試作・設置し、実使用環境下で発電量・耐久性等を実証・評価する。また、有機系太陽電池の市場要件(コスト・発電量・設置条件・耐久性・信頼性・デザイン、等)を把握し、用途開拓を行う。

助成事業として、NEDOが3分の2を助成する。事業期間は、平成24年度のNEDOが指定する日から平成26年度(平成27年2月28日)までの3年間以内。

参考1:NEDO - 「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」の追加公募について
参考2:NEDO - 「太陽エネルギー技術研究開発(有機系太陽電池実用化先導技術開発)」に係る公募について

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