前田建設、CO2吸収材を基に舗装材開発 実証試験後には本格展開も
準大手ゼネコンの前田建設工業を中心とするインフロニア・ホールディングス傘下で道路舗装材などの製造を手掛ける前田道路が、「脱炭素の道路舗装材」を本格展開する準備を進めている。CO2の吸収材を材料にした舗装材を開発し、現在拠点がある茨城県土浦市で実証実験の最中だ。どのような舗装材なのか。現場を取材した。茨城県南部の中心都市である土浦市の郊外に、全国でも珍しい「CO2を固定化した舗装材」を用いた市道がある。アサヒ飲料が開発した「CO2を食べる自販機」で使ったCO2吸収材を前田道路技術研究所(土浦市)が舗装材に混ぜ込んだ。
土浦の市道で実証試験中通常の道路と同じように運用
舗装現場は高速道路のインターチェンジ(IC)からかなり近く、大手企業の工場が目の前にある。多くの大型トラックや運送車両が路上を通過するが、2025年1月に施工以来4カ月、通常の道路と同じように問題なく運用できているという。
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