三菱自、カシューナッツの殻から自動車部品を開発 CO2排出量12%減

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※画像はイメージです
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三菱自動車は、同社独自の植物由来材料技術「グリーンプラスチック」の新アイテムとして、群栄化学工業及び新神戸電機と共同で、植物由来材料であるカシューナッツシェルオイルを用いたバイオマスフェノール樹脂の自動車部品を開発した。原料採取から廃棄までのライフサイクル全体でのCO2排出量は、化石資源由来のフェノール樹脂を用いた従来品と比較して約12%の削減が可能。まずは軽自動車用エンジンのオイルフィラーキャップとして、今年秋の製品化を予定している。

食品廃棄物であるカシューナッツの殻から抽出・精製したカシューナッツシェルオイルは、塗料や摩擦材等の用途に広く用いられている。今回新たに開発したバイオマスフェノール樹脂は、一般的なフェノール樹脂に使われている石油由来原料の一部をこのオイルと置き換えることで、化石資源節約とCO2削減を実現。同樹脂は耐熱性が高く、これまでフェノール樹脂を用いてきたエンジンルーム内の耐熱樹脂部品(オイルフィラーキャップ、断熱材、プーリーなど)への応用が可能。

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