世界初、藻類バイオ燃料誕生 高い生産性誇るも実用化に壁

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ジェット機も飛ばす藻類バイオ燃料 化石燃料並みの航空燃料基準クリア

世界初、藻類バイオ燃料誕生
高い生産性誇るも実用化に壁

米国・カリフォルニア州のベンチャー企業、Solazyme社は、世界で初めての藻類由来のジェット燃料を開発し、独立系の研究所、「サウスウェスト研究所」によるテストで、従来の化石燃料と同等の性能が認められたと発表した。
同社によれば、この燃料は、米材料試験協会(ASTM)が定めるもっとも厳しい航空燃料基準、「D1655」を満たす11項目の条件をクリアしており、「既存のエンジンやインフラに使える商用・軍用のジェット燃料開発への最大のハードルを乗り越えた」(同社)という。

サンフランシスコ・クロニクルの報道によれば、同社は、2~3年以内には競争力のある価格でこのジェット燃料を大量生産したいとしている。実現すれば、CO2の排出削減に加え、燃料価格高騰の問題解決にもつながるため、航空会社などには吉報だが、慶応義塾大学先端生命科学研究所研究員・伊藤卓朗氏は、短期間での実用化には懐疑的だ。

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