2010年代の物流戦略委員会最終取りまとめ/国土交通省
アジアに広がるサプライチェーン 物流管理の課題と戦略を策定
―ジャストインタイム偏重から全体最適化へ
2010年代に向けた物流戦略委員会最終取りまとめが発表され、サプライチェーンのグローバル化に伴う物流の課題と方針が打ち出された。議論を通じ、企業の競争力と国としての競争力を高める物流のあり方が検討され、少量多品種多頻度物流やジャストインタイムの弊害を見直し、全体最適化によりトータルな環境負荷低減が必要であると認識された。
アジア新興国での物流円滑化が企業競争力の重要課題に
アジア新興国の経済成長、内需拡大から、日系企業のアジアへの進出が進むなか、物流は大きな課題となっている。アジア新興国では円滑に物資を輸送できないケースが生じているのが現状だ。そんななか、物資の域内移動の円滑化による日本企業の国際競争力の強化、資源・エネルギー等の安定的・効率的な輸送、製品や食料・食品の輸入に係る国際物流の安定的な供給と品質の向上といった課題に対処すべく、産官学のオピニオンリーダーらが集い「2010年代の物流戦略委員会」が行われ、このほど最終取りまとめが公表された。
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