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大成建設、メンテナンス性も向上したヒートアイランド対策用保水性ブロックを開発

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大成建設、メンテナンス性も向上したヒートアイランド対策用保水性ブロックを開発

大成建設とレンガ・タイルメーカーの八木惣(大阪府堺市)は、夏場の暑さを緩和する保水性ブロックにおいて、カビの発生を抑制し、メンテナンス性を向上させた新しい商品を共同開発した。

さらにこの保水性ブロックは、自然素材である「土」を基材としているため、従来のセラミックにはない焼き物特有の趣きある豊かな色合いを出すことができる。また、コンクリートを使用しないので表面の白色系の汚れ(白華現象)も抑制できるため、これまで積極的に利用できなかった濃色系での製作が可能。このため、意匠性が求められる条件下での利用の拡大も見込まれる。

適用先としては歩道や広場の他に、人の背丈程度の壁も対象としている。さらには植栽と絡めた敷地の外構計画にも柔軟に対応できるほか、廃材やリサイクル材料等を混ぜ込んだ地産地消型の製品も製作可能。また、舗装で通常使用しているインターロッキングブロックのJIS規格について、保水性ブロックの基準(強度等)を確保した。今後、さまざまな設計提案に活用していく予定。価格は、年間累計施工面積5,000平方メートルとした場合、従来の保水性ブロック比の1.5倍を目標としている。

もともと、保水性ブロックは、都市のヒートアイランドや熱中症対策技術の1つとして、舗装の表面温度を水分蒸発による気化熱で低下させる製品。これまでは、ブロックが蓄える水分の割合(吸水率)が高ければ、晴天が連続しても冷却効果が持続することから、性能がよいとされてきた。しかし同時に、吸収率が高いブロックは、表面が乾きにくいことからカビが発生しやすく、そのためのメンテナンスが必要になるという問題を内包している。

今回開発した保水性ブロックは、基材に在来のセラミックやコンクリートではなく、自然素材の土を適用することで、この問題を解消した。

カビの発生を防ぐには、表面の乾燥を早めるため、吸水率の低い素材を使うことが解決策の1つとなるが、単に吸水率が低いだけでは、肝心の夏場での水分蒸発に伴う暑熱緩和の性能が十分に発揮できないことになる。

吸水率は低いまま、十分な水分蒸発を促すには、水分を吸上げるスピード(吸上げ速度)が従来と同程度であることが要求される。そこで大成建設は八木惣とともに、この要求を満たす素材を土に求め、共同研究を行ってきた。そして今回、この条件に最適な材料配合と焼成温度を突き止め、量産化を可能にした。さらに潅水装置を使って、ブロックの底面から水を効率的に補給することで、吸水率が低くても、冷却の継続性を確保した。

八木惣は創業1782年、「CALS PALM」ブランドとして、レンガやタイルの製造・販売・施工で数多くの実績がある。今回の共同開発において、大成建設は水分気化熱による暑熱緩和に関する設計と評価を担当し、八木惣は保水性ブロックの製作と施工を担当した。保水性ブロックの仕様については両社で協議し決定した。

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