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産業革新機構、ゼオライト合成技術の東大系ベンチャーに6億円投資

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産業革新機構、ゼオライト合成技術の東大系ベンチャーに6億円投資

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官民ファンドの産業革新機構(INCJ)(東京都千代田区)は、排ガス処理の吸着剤などに活用できる天然鉱物「ゼオライト」の合成技術を持つ東大系ベンチャーのユニゼオ(東京都文京区)に対し、最大6億円を投資すると発表した。

INCJは、ユニゼオに対して、今後の合成技術の確立と今後の生産技術の開発に必要な資金を供給するとともに、社外取締役の派遣、事業開発体制の強化、戦略的提携先の開拓支援等の経営サポートを行う。

これを通じて、INCJは、ユニゼオが、直面する「量産の壁」を乗り越え、ユニークなプラットフォーム技術を事業化する素材ベンチャー企業のモデルとなるよう支援していく。

ゼオライトは自動車排ガス処理や石油化学品合成などにおいて触媒、吸着剤などとして広く応用されている。しかし、従来の合成法では高コスト等の課題があり、実用化できるゼオライトの種類は限られ、各用途において必ずしも最適なゼオライトを使うことができていなかった。

この課題を解決するため、ゼオライト研究で世界的に著名な東京大学大学院の大久保達也教授、板橋慶治博士等と日本化学工業は、共同研究により、従来の合成法で必要とされた有機物の鋳型(構造規定剤:SDA)を使わず、安価で、広範な組成で、高品質のゼオライトを合成する「SDAフリーゼオライト合成技術」を開発した。この成果を事業化するため、日本化学工業において開発責任者であった山崎氏が独立し、日本化学工業の知的財産等を譲り受けることでユニゼオを起業した。

ユニゼオは、SDAフリーゼオライト合成技術の研究開発に特化し、生産技術は大手素材メーカーと共同開発、量産段階では生産委託することで、ファブレス(工場を持たない製造業)でのSDAフリーゼオライト合成技術の事業化を目指している。各用途で最適なゼオライトを用いることで、様々なプロセスにおけるグリーンイノベーション(エネルギー利用の革新、社会インフラのグリーン化)が期待される。

ゼオライトは、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とする鉱物で、結晶構造の違いによってさまざまな種類が知られている。結晶構造中に多くの細孔があり、その直径は1ナノメートル(1mmの100万分の1)以下で、化学物質を分子レベルでふるい分けたり、その細孔内に取り込んだりする特徴を持つ。また、固体にもかかわらず塩酸や硫酸のような酸の性質を持つ。こうした特性により、触媒、吸着剤などとして広範なプロセスでの活用が見込まれている。

【参考】
産業革新機構 - 革新的ゼオライト合成技術の事業化を行うユニゼオ株式会社への投資を決定

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