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放射能に汚染された土壌を98%減容 セシウム除去の新技術が開発される

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神鋼環境ソリューションは、放射能汚染土壌を最大98%減容化する技術を開発したと発表した。同技術開発は、国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センターと共同で行われた。

同技術では、汚染土壌にセシウム除去剤を添加し、加熱化学処理を行うことで放射性セシウムを除去する。

開発は、下記のような汚染土壌を対象に実施された。

  1. 汚染濃度の高い有機物(芝生、草木類、枯葉等)を含む除去土壌
    土壌とセシウムとの吸着結合能(通常、土壌中のセシウムはきわめて強固に吸着されている)が、これらの混入により阻害される可能性がある。
  2. 高濃度汚染土壌
    放射能濃度が8,000ベクレル/kgを超える土壌。長期管理のコストがかかり、最終処分に向けて将来減容化が必要になる可能性があり、汚染物は中間貯蔵施設に一時保管されたのち、最終的には福島県外に建設予定の最終処分場に移動処分される予定となるもの。

実験は、実際に汚染された除去土壌を使用し、粗粒分、細粒分、有機物によりわけ、放射能濃度の高い細粒分にセシウム除去剤を添加し、その後、草木類などの有機物と共に加熱化学処理することにより放射性セシウムを揮発除去させた。

その結果、放射性セシウム除去率98%以上を達成した。

また、同社は、除染廃棄物の焼却によって生じる高濃度放射能汚染主灰(放射能濃度が8,000ベクレル/kgから、場合によって100,000ベクレル/kgを超える)に対しても、前処理工程で粗粒分のみを分別し、同様の処理を行うことで、除染・減容化できる目途が立っていると発表している。

同社は、設備の拡大と浄化土壌の再利用先が確保出来次第、実用化を目指す方針だ。


画像:除去土壌処理フロー

画像:除去土壌処理フロー

福島県内の放射能汚染土壌の除染作業により生じた土壌は、近い将来、中間貯蔵施設に全量搬入される計画となっており、汚染土壌の減容化が大きな課題だ。

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