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通常、埋め立てられる廃石膏ボード 三菱マテリアルがリサイクル能力を増強

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三菱マテリアルは、廃石膏ボード粉のリサイクル処理能力を約5倍に増強すると発表した。現在、多くの廃石膏ボードは埋立処分されている。今後、建築現場で廃石膏ボードの発生量増加が見込まれていることから、廃石膏ボードをセメント材料として安全に再資源化する環境を整備する。

同社のセメント事業カンパニーが、九州工場における廃石膏ボード粉のリサイクル事業について、本年7月から約1年をかけて段階的に処理能力増強を行い、現在の年間処理能力1万2千tを最終的に約5倍の6万4千tに増強する。

同カンパニーでは、粉末化した廃石膏ボードをセメントキルンで高温焼成(約1,450℃)することでセメント原料として再資源化する安全な処理技術を独自開発し、既に実用化している。

この技術では、埋め立て処分にあたって危惧されるような硫化水素などの有害物質が一切発生しない上、廃石膏ボード粉が、セメント製造の最終工程で添加する石膏の役割を代替するため、省資源化もあわせて実現している。

石膏ボードは強度に優れ、断熱・遮音性が高いことから建物の壁材や天井板などに広く使われており、老朽化した建物などの解体に伴う廃石膏ボードの発生量増加が今後予想されている。現在は、廃石膏ボードの一部が石膏ボード原料や地盤改良材としてリサイクルされているが、多くの廃石膏ボードは埋め立て処分されている。

しかし、廃石膏ボードは、一定の条件下において人体に有害な硫化水素を発生させる危険性がある難処理廃棄物であるため、近年は埋め立て処分について制限を受けつつあり、将来的には安全なリサイクルのさらなる促進が不可欠となる。

三菱マテリアルグループでは、2020年代初頭に向けた長期経営方針において、「ユニークな技術により、地球に新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するNo.1企業集団」となることを目指し、その実現のための中期経営計画「Materials Premium 2016」において、全社成長戦略として、「成長基盤の強化」、「グローバル競争力の強化」及び「循環型ビジネスモデルの追求」を掲げている。

受け入れている廃石膏ボード粉

この中期経営計画のもとセメント事業カンパニーは、グループの総合力を発揮した環境リサイクル事業の拡大を戦略の一つとして掲げ、火力発電所から発生する石炭灰をはじめ、下水汚泥、建設発生土、廃油や廃プラスチックなど、社会から発生する様々な廃棄物や副産物を受け入れており、2013年度は合計で406万トンを処理した。今後も循環型社会の実現を目指し、難処理廃棄物のリサイクル技術について、開発を推進していくとしている。

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