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あの「黒霧島」の搾りかすで発電!? 国内初、サツマイモ発電スタート

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霧島酒造(宮崎県)は、芋焼酎の製造過程で生じる芋くずや焼酎粕を資源とした「サツマイモ発電」によるバイオマス発電事業を9月より本格的に開始する。

同事業では、発生する余剰ガスをほぼ100%有効活用し、年間約400万kWh(一般家庭約1,000世帯分の年間電力消費量に相当)の発電を行う。発電した電力は全て「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」により九州電力へ売電する。売電収入は年間1億5,000万円を見込んでいる。サツマイモによる発電事業は国内では初めて、本格焼酎メーカーとしては国内最大規模の発電量の規模となる。

現在1日最大800トン発生する焼酎粕をメタン発酵によりガス化し、焼酎製造工程の蒸気ボイラー熱源として活用している。蒸気ボイラーに使用するバイオガスは本社増設工場で利用する総熱源量の46%を占め、CO2削減量に大きな成果を上げている。しかし、これまで焼酎製造で有効利用できるバイオガスは総発生量の44%に留まっていた。

同社は、近年の環境に関わる規制強化のなかでいち早く2003年から焼酎粕の廃液処理に取り組み、2006年にはリサイクルプラントを稼働し、減量化とともに、焼酎粕を脱水、乾燥させ飼料化・堆肥化を図るリサイクル事業を開始した。これにより産業廃棄物の93%を占める焼酎粕の最終処分率は、2005年まで15%だったが、2006年には限りなくゼロとなり、ゼロエミッションを実現している。さらに、2012年にリサイクルプラントを増設。国内最大級の焼酎粕リサイクルプラントとなり、増加するバイオガスを有効利用するため、焼酎製造工程の蒸気ボイラー熱源へと用途を拡大してきた。

リサイクルプラント

リサイクルプラント

焼酎粕は、たんぱく質、繊維、有機酸をバランスよく含む飼料として有効性が高く、他の飼料と混合され、南九州地域の畜産農家に安価で栄養価の高い飼料として供給されている。また、メタン分解されなかった残渣は脱水後、堆肥となり県内外の畑地に還元されている。

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