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従来比1.5倍で放電可能! 再エネ用蓄電システム向け鉛蓄電池

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新製品「LL1500-WS」

新製品「LL1500-WS」

日立化成(東京都)は、再生可能エネルギー用蓄電システム向けの鉛蓄電池として、同社従来品に比べ放電電流を1.5倍の900Aに高めた「LL1500-WS」を開発し、販売を開始した。今回、導電部を改良し端子本数を従来品の3倍に増やすことで、期待寿命17年を保持しながら単電池の最大放電電流を向上させた。

これにより再生可能エネルギーの出力変動緩和や、負荷平準化(ピークカット等)と非常時バックアップ併用など、瞬間的に出力が変動する用途において少ない単電池数で高い放電電流を得ることができ、従来の単電池数を増やして高い放電電流を得る方法に比べ、導入コストの低減が可能となった。また、蓄電池設置スペース・質量においても従来比で低減す ることができる。

新製品「LL1500-WS」の開発ポイントは以下の通り。

  1. 端子本数を正極3本/負極3本の構造(従来は各1本)にすることで、端子部の断面積を約25%増加させた。
  2. 蓄電池内部の極板を並列接続している鉛溶接部の電流密度を1/3とした。
  3. 端子部の断面積増加と鉛溶接部の電流密度の減少により、放電時の当該部分の発熱や電圧降下を抑制し、従来比1.5倍の電流での放電が可能となった。

新製品の効果は以下の通り。

  • 1MWで1時間放電するシステムの場合、従来品(LL1500-W)比で蓄電池価格は約12%、蓄電池の設置スペースは約16%、蓄電池質量は約15%の低減が可能。
  • 1MWで0.5時間放電するシステムの場合、従来品(LL1500-W)比で蓄電池価格は約28%、蓄電池の設置スペースは約28%、蓄電池質量は約31%の低減が可能。

日立化成グループでは、電力貯蔵用鉛蓄電池の技術をベースに、2009年に期待寿命17年という業界で最も長寿命な風力発電の出力変動緩和用サイクル長寿命鉛蓄電池「LL1500-W」を開発し、これまでに日本国内では風力発電所や事業所向けに8件の納入実績がある。

風力発電など再生可能エネルギーの出力変動緩和用途の場合、蓄電池の放電容量のほか、瞬間的な大きな変動にも対応することが求められる。より高い放電電流を実現するためには、蓄電池容量を大きくする必要があり、導入コストが高くなる課題があった。

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