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日立とスイスABB社、日本向け高圧直流送電(HVDC)事業の合弁会社を設立

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日立とスイスABB社、日本向け高圧直流送電(HVDC)事業の合弁会社を設立

日立製作所とスイスのABB社は12月16日、国内向け高圧直流送電(HVDC)事業の合弁会社を設立することに合意した。

新会社は東京に拠点を置き、日立が主契約者として受注する日本国内のHVDCプロジェクトにABB社の最新技術を導入し、直流システム部分の設計からエンジニアリング、機器供給などを一括で請け負い、アフターサービスも行う。

出資比率は日立51%、ABB社49%となる予定。日立の持つ営業ネットワークやプロジェクトマネジメントでの知見、品質保証プロセス、これまでの納入実績と、ABB社の持つ最先端のHVDC技術やグローバルでの納入実績を結集し、日本の電力システム改革に貢献していきたい考えだ。

HVDCは、二つの電力系統間で送電するためのシステム。送電側の電力を交流から直流に変換した上で送電し、受電側の系統では交流に戻して電力を使用する。電気的な損失や設置面積、建設コストを低くすることができるため、長距離送電の用途に最適。また、周波数が異なり直接交流で接続できない系統の連系にも適している。

HVDCのしくみ

HVDCのしくみ

グローバルでのHVDC市場は、1970年代より他励式HVDCによる多くのプロジェクトがある一方、2000年頃より、新技術である自励式HVDCの開発が進んできた。特に近年は再生可能エネルギーの連系における利用に注目が集まっており、系統安定化のメリットも大きい自励式HVDCの新たな設置ニーズが増加している。

日本では、2006年までに9つのHVDCプロジェクトがあり、それらは全て他励式によるものだったが、今後は再生可能エネルギー導入の拡大や電力システム改革を背景に、送電系統の広域連系や洋上風力発電との連系など、自励式HVDCの需要が高まることが見込まれている。

日立は、日本で設置された全てのHVDCプロジェクトに参画し、技術開発やプロジェクトのとりまとめを通じ、世界トップクラスの高稼働率を維持するHVDCに貢献してきた。ABB社は1954年にスウェーデンで世界初の商用HVDCを納入し、1990年代には自励式技術を世界で初めて導入した。これまでに約100のHVDCプロジェクトに携わり、累計1億2,000万kW以上を設置。これは世界で納入されているHVDCの約半分に相当する。ABB社の自励式技術は最先端のものであり、自励式HVDCの納入実績でも世界の完工済みの15サイトのうち14サイトを手掛けるなど実績を有している。

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