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シャープ、米太陽光関連子会社をカナディアン・ソーラーに売却

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シャープは、3日、米国・連結子会社(孫会社)で太陽光発電所の開発を手掛けるリカレント社を、太陽電池パネルメーカーのカナディアン・ソーラー(カナダ)に売却すると発表した。リカレント社の売却額は304億円。

同社は、平成23年度、平成24年度の業績の悪化に伴い、ディベロッパー事業は開発の初期費用として多額の資金を要するうえに収益の変動が大きいことから、リカレント社については売却を含め検討を進めていた。

同社は、今年度、欧州の太陽電池事業において、太陽光発電事業及び太陽電池パネル生産の合弁事業から撤退しており、今回のリカレント社の売却(譲渡)と合わせて、太陽電池事業の収益拡大を目標とするバリューチェーンの最適化に向けた事業後続改革を行ってきた。今後、エネルギーソリューション事業や太陽光発電と太陽熱利用を組み合わせたPVサーマルといった新規事業の取り組みを強化し、太陽電池事業の再成長を図る。

エネルギーソリューション事業への転換で「再生と成長」

シャープは、2月3日開催の取締役会において、米国・連結子会社であるSharp US Holding Inc.(SUH社)を通じて間接保有するリカレント社の出資持分全部をカナディアン・ソーラーに譲渡すること、並びにSUH社の全株式を投資会社のモメンタム社(米国)に売却することを決議した。

同社は平成22年11月に、SUH社を通じてリカレント社を買収した。リカレント社は、主に北米市場において、太陽光発電プラントの販売・開発を行うディベロッパーで、リカレント社を子会社化することで、同社の太陽電池事業のバリューチェーンは、太陽電池のセル・モジュールの開発・生産を主とするビジネスに、太陽光発電プラントの開発事業が加わり、収益拡大に貢献してきた。

一方、当社グループは平成23年度、平成24年度に多額の赤字を計上したことから、「再生と成長」を実現するための企業戦略として、平成25年5月に「中期経営計画」を発表。その中で、太陽電池事業については、エネルギーソリューション事業への転換加速を基本方針とし、「蓄電池を含むエネルギーマネジメントシステム(HEMS)の拡販」「メガソーラーのEPC売上比率の向上等の付加価値の取り込み」を具体的な施策として取組みを進めてきた。

カナディアン・ソーラーはプロジェクト開発と資金調達能力を拡大

カナディアン・ソーラーも、3日、シャープから米子会社リカレントを2.65億ドルで買収したと発表した。同社は、リカレントの買収取引を北米市場における同社の地位を強化する重要なマイルストーンと位置付けている。本取引により、同社のプロジェクトパイプラインは4GW追加され8.5GWに、後期段階にあるパイプラインは約1GW追加され、2.4GWになる。

リカレントが保有し、カルフォルニア州とテキサス州に位置する後期段階にある1GWのパイプラインは、2016年末に終了するITC(Investment Tax Credit)前の建設完了を予定しており、建築・売却によって少なくとも23億ドルの収益機会を見込んでいる。また、よりプロジェクト開発と資金調達能力を拡げ、今後独自のイルドコ(Yield-Co:太陽光発電など再生可能エネルギーの長期売電収入を収益の財源にした投資有価証券)作成のために、同社の地位を強化していく考えだ。

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