> > 神鋼環境ソリューション、ユーグレナの生産性を倍増することに成功

神鋼環境ソリューション、ユーグレナの生産性を倍増することに成功

記事を保存

神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)は、従属栄養培養方式によるユーグレナ(微細藻類)の培養において、流加培養によりバイオマスの生産性を同社比で約2倍化することに成功したと発表した。

今後は、経済性の高い培養方法を追求するとともに、食品・化粧品・化成品分野への適用に軸足を置きながら、事業化に向けた取り組みを加速していく考えだ。

同社は昨年9月、技術研究所内に閉鎖型の1立米の培養槽を設置し、従属栄養培養方式(生育に必要な炭素を有機化合物の形で生物に与える培養方法)によるユーグレナの培養を本格的に開始した。

今回、本培養において、1回毎に新たな培地を用いる培養方法「回分培養」から、培養中に培地成分を追加供給し生産性を維持・向上させる培養方法「流加培養」に改良することで、バイオマス生産性が約2倍(当社比)となることを確認した。

流加培養の採用は、培養プロセスを工業化する観点からは一般的だが、追加供給する培地の組成、投入量、投入時期等の適切なコントロールが重要となる。同社では、今回の結果を一定の成果と捉えており、製造設備の小型化、培地成分の最適化、製造コストの低減につなげていく計画だ。

同社は昨年の従属栄養培養方式によるユーグレナの本格培養により、ユーグレナ由来のバイオマス等のサンプルをキログラム単位で提供する体制を整備し、バイオ燃料、食品・化粧品、下水処理に加え、化成品等の商品化検討をスタートした。以来、多くの企業よりバイオマスサンプルの提供依頼があり、事業化に向けた検討・協議を慎重に進めていくとしている。

また、同社では、昨年、ユーグレナの培養について、2015年度には10立米の培養槽での大量培養を計画していることも明らかにしている。製造設備の大型化(10立米培養槽)については、新たに得られた知見を織り込みながら設計を進めており、事業イメージが見えてきた段階で、整備のタイミングを計っていく。

ユーグレナの培養方法

ユーグレナの培養方法は一般的に光合成培養と従属栄養培養がある。閉鎖型の培養槽における従属栄養培養は、光合成培養と比較すると、単位面積当たりのバイオマス獲得量が数百倍程度となると共に、気候等外部環境(日光、気温等)に影響されない安定した培養を継続することが可能となる。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.