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下水処理水、もう一度使えるように―― 国交省の新技術実証事業4件が選定

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国土交通省は、B-DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)の平成27年度実施技術を選定し発表した。

B-DASHプロジェクトは、同省が、新技術の研究開発および実用化を加速することにより、下水道事業におけるコスト縮減や再生可能エネルギー創出等を実現し、併せて、日本企業による水ビジネスの海外展開を支援するために実施しているもの。

現地施設または実規模レベルのプラントを用いて実証を行うため、毎回テーマを設け、実証事業の提案を公募している。

今回、道路陥没の兆候を発見する技術を実証する「下水管路に起因する道路陥没の兆候を検知可能な技術」、および下水処理場において再生水利用技術を導入し、ライフサイクルコスト縮減効果や消費エネルギー量削減効果を調査・検討・実証する「下水処理水の再生利用技術」の2テーマについて、学識経験者からなる評価委員会による厳正な採択審査を行い、実施技術を選定した。

選定した実施技術は以下のとおり。

下水処理水の再生利用技術

西原環境・東京設計事務所・京都大学・糸満市の共同研究体による「下水処理水の再生処理システムに関する実証事業」を選定。事業規模は上限5億円。

この事業では、糸満市浄化センターを実証フィールドに、水資源が逼迫している地域において、新たな水資源を供給し、農業利用等による地域経済の発展等への貢献を図るとともに、再生水利用に関する技術基準を策定するため、UF膜と紫外線消毒の組み合わせによる、安全、省エネルギーで経済的な再生水利用技術を実証する。

下水管路に起因する道路陥没の兆候を検知可能な技術

事業規模はそれぞれ、上限額で1技術あたり4,000万円。

(1)「車両牽引型深層空洞探査装置の実用化に向けた技術実証事業」

  • 実施者
    川崎地質・日本下水道事業団・船橋市 共同研究体
  • 実証フィールド
    船橋市
  • 事業概要
    従来の地中レーダ装置の探査可能深度を2倍程度まで向上させた車両牽引探査機を用いて、幅広い下水道管深度の空洞調査に対応できる調査技術を実証する。

(2)「三次元陥没予兆診断技術に関する実証事業」

  • 実施者
    環境総合テクノス・日水コン・関西大学・豊中市 共同研究体
  • 実証フィールド
    豊中市
  • 事業概要
    走行型の調査手法を用い、短時間で効率的な調査を実施し、解析により得られた路面の変位と路面下の空洞状況を組み合わせることで、陥没の兆候を明確にし、下水道管路に起因する陥没危険箇所を抽出する技術を実証する。

(3)「陥没の兆候の検知を目的とした空洞探査の精度と日進量の向上技術の検証」

  • 実施者
    三菱電機・名古屋市・相模原市 共同研究体
  • 実証フィールド
    名古屋市、相模原市
  • 事業概要
    車載型のモービルマッピングシステム(MMS)と地中レーダ探査(GPR)、および3次元GISを組み合わせ、更に高度な画像処理による地中の可視化技術を加えることで、効率良く重大事故の原因となる空洞を検出する技術を実証する。

バイオガスからCO2を分離・回収・活用する技術の実証事業も進行中

B-DASHプロジェクトでは、2月に「複数の下水処理場からバイオガスを効率的に集約・活用する技術」「バイオガスからCO2を分離・回収・活用する技術」等の革新的技術について、実規模レベルのプラントを設置して実証を行うため、実証事業の提案を公募を実施。

東芝、日本下水道事業団、佐賀市など6者が実施する「バイオガス中のCO2分離・回収と微細藻類培養への利用技術実証事業」等、5つの実施技術を採択している。

※ B-DASHプロジェクト:Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project

【参考】
国土交通省 - B-DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)平成27年度実施技術が決定

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