> > 焼却時のCO2排出を減らす新物質 ビニール・紙などに混ぜられる「エコナノ」

焼却時のCO2排出を減らす新物質 ビニール・紙などに混ぜられる「エコナノ」

記事を保存
焼却時のCO2排出を減らす新物質 ビニール・紙などに混ぜられる「エコナノ」

テンタック(東京都新宿区)は、インナー・肌着・シャツなどの商品を入れる袋向けに、環境に配慮した「エコナノパッケージ」の受注を開始した。

このパッケージは、サトーグリーンエンジニアリング(東京都目黒区)が開発・販売する「エコナノ」技術により、焼却処分する際に発生するCO2を従来品と比べ約60%も削減する。CO2削減効果のある商品パッケージは、アパレル業界で初めて。

テンタックの衣料用商品パッケージは、大手小売やSPA企業を中心に導入されている。今回「環境、健康、安全性を最重要テーマに国際的な信頼を得られる企業を目指す」という経営方針の下、今回、エコ素材への切り替えを行った。受注は、環境意識の高いアパレル企業を中心に、初年度(2015年12月期)1,000万枚を見込んでいる。将来的には、衣料用商品パッケージ全てを「エコナノパッケージ」にしたい考えだ。

紙にもビニールにも混ぜられる

エコナノ技術は、東京理科大学の阿部正彦教授と同大発のベンチャー企業アクテイブ、サトーホールディングスが共同開発したもの。

元々はがん治療に使われていた技術を応用し、「リン脂質」でできた多孔体(ナノベシクルカプセル)を素材中に満遍なく分散させる。素材が焼却された際、この多孔体が燃焼時に発生するCO2を吸収し、空気中に放出せず、炭素の塊として灰として残留させる。今回のような商品用パッケージのほか、輸送時などに使われるストレッチフィルム、シールなどの紙といった、さまざまなものに添加することができる。

化学吸着と炭化反応で、「ナノベシクルカプセル」が焼却時に発生するCO2を削減する

化学吸着と炭化反応で、「ナノベシクルカプセル」が焼却時に発生するCO2を削減する

なお、エコナノ技術により最初に商品化された「エコナノラベル」は、可燃ごみとして焼却される際に排出されるCO2を約20%削減できる。これまでに11,000社への導入実績があり、さまざまな業界の生産・流通・消費といったサプライチェーンの各シーンで利用されている。


テンタックは、アパレルブランドのタグやラベルなど衣料副資材の企画・製造・販売を手がけている。サトーグリーンエンジニアリングは、エコナノ技術の用途・環境事業開拓を行っている。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.