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中小オフィス向けの新型空調設備「天井輻射空調システム」

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中小オフィス向けの新型空調設備「天井輻射空調システム」

清水建設(東京都中央区)は2月22日、ZEB化に有効な技術として、省エネ性と快適性に優れる中小規模オフィス向けの天井輻射空調システムである「S-ラジシステム・ライト」を開発し、3月に竣工予定の四国支店新社屋に適用すると発表した。

従来の天井輻射パネル方式ではない

S-ラジシステム・ライトは、従来の天井輻射パネル方式とは異なり、天井内部の冷却装置(チルドビーム)で生成した冷気の自然対流を利用して天井面を冷却し、さらに天井面の金属製有孔パネルから室内側へ染み出す冷気も空調に利用する。

チルドビームは空気冷却コイルの一種で、16℃程度の冷水を通水することにより、周辺の空気を冷却し、20℃程度の冷気を生成するもの。本システムでは、チルドビームを天井面積30~50m2に1台の割合で配置することで、中小規模のオフィスに対応できる1平方メートルあたり最大60W程度の冷房能力を可能にする。

コスト・エネルギーを同時に削減 快適性も向上

送風機などの空気搬送動力が不要なため、一般的な対流式の空調システムと比べて消費エネルギーをビル全体で15%程度低減できる。一般的なセントラル空調方式の代わりに本システムを採用した場合でも、追加コストは建設費全体の2%程度に留めることが可能だ。

また、空気のドラフトによる不快感がないため室内環境の快適性が高まる。さらに、冷却コイルに必要な冷水温度が一般的な空調方式である7℃よりも高い16℃程度であるため、冷凍機などの熱源消費エネルギーも削減可能だ。

さらに、冷水の生成に井水や地中熱などの自然エネルギーを利用し、より一層のエネルギー削減も図れる。

建築物省エネ法に向けて需要が拡大

建築物省エネ法が本年4月に施行されるなど、建築物の省エネ・ZEB化政策が加速する中、エネルギー効率の高い空調技術として期待できるのが輻射空調システムだ。今後見込まれるZEB化ニーズの増大を踏まえ、今回のようなローコストでエネルギーを削減するシステムは期待されている。

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