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太陽光発電パネルのリサイクル・リユース需要、新たなビジネスチャンスに

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太陽電池製造装置メーカーのエヌ・ピー・シー(東京都台東区)は24日、産業廃棄物処理事業者の浜田(大阪府高槻市)と、太陽光発電パネルリサイクル・リユース事業に関する合弁会社を設立すると発表した。

太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト

両社は、2015年度の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」に共同で参画し、太陽光発電パネルのリサイクル技術の研究開発を進めている。

このプロジェクトは、太陽電池モジュールの分解処理コストとして5円/Wを目標に掲げ、太陽光発電パネルのリサイクル処理技術、有価物の回収率向上技術、回収物高純度化技術を開発し、その効果を実証試験により検証することを目的とする。

エヌ・ピー・シーと浜田による採択テーマは「ホットナイフ分離法によるガラスと金属の完全リサイクル技術開発」。結晶シリコン系太陽電池パネルの分解処理を目的とし、ガラスとシリコンセルの間の封止剤(EVA)層を加熱した刃で切断し、ガラスやシリコンセルを破砕せずに分離回収できる「ホットナイフ」技術を開発すると共に、回収したガラスや金属等を全て再資源化するための設備及びプロセスの設計・開発を実施するもの。

合弁会社は8月下旬から事業スタート

合弁会社の名称は「PVテクノサイクル」(東京都大田区)。設立予定日は2016年8月1日。資本金は900万円。出資比率はエヌ・ピー・シー50%、浜田50%。8月下旬の事業開始を予定している。

太陽光発電パネルのリサイクル技術の整備が社会的に必要不可欠なニーズとなる中、エヌ・ピー・シーは従来の太陽光発電パネルの製造装置、OEM生産、検査機器・サービスの提供に加え、太陽光発電パネルの解体装置技術の研究開発を進めている。一方、浜田は40年以上に渡って産業廃棄物処理・リサイクルのノウハウを蓄積し、全国的なネットワークを構築している。

両社は合弁事業を行うことで、それぞれの強みを相乗的に発揮し、太陽光発電パネルのリサイクル・リユース技術を早期に確立して大量排出問題の解決を図ることができると判断した。

太陽光発電パネル大量廃棄問題、取組みが進む

国内においては、2003年度のRPS制度(電力会社に一定の再生可能エネルギー導入を義務付けた制度)および2012年度の再生可能エネルギーの固定価格買取制度の導入以降、太陽光発電システムの設置が急速に進んでおり、将来的には設備寿命を迎えたパネルや品質不良のパネルが大量に排出されることが予想される。

このため、環境省では太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドラインを作成する一方、経済産業省では太陽光発電パネルの低コスト分解処理技術や、撤去・回収・分別技術などの研究開発を民間に委託するなど、政府としても太陽光発電パネルの大量排出問題への取り組みを進めている。

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