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世界的な省エネ優秀事例として選出 日本の「LNG冷熱を利用した省エネ事業」

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世界的な省エネ優秀事例として選出 日本の「LNG冷熱を利用した省エネ事業」

三井化学と大阪ガスは22日、共同で導入した、エチレンプラントにおけるLNG冷熱を利用した大規模な省エネルギー事業が、IPEECの第1回国際トップテン事業「省エネ優秀事例(Best Practice:BP)」に選出されたと発表した。

この省エネ事業「エチレンプラントとLNG冷熱の融合による大規模省エネプロセス」は、三井化学の100%子会社である、大阪石油化学(OPC)のエチレンプラントにおいて、地域連携による世界で初めての取り組みとして、2010年10月から運用を開始しているもの。

IPEECトップテン事業とは

IPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)は、急増するエネルギー需要やそれに伴う地球温暖化問題を背景に、省エネ促進の情報交換や政策の共有に向け、IEA(国際エネルギー機関)に加盟していない主要エネルギー消費国を省エネルギーの国際的な枠組みに組み込むことを目的に2009年発足した。

IPEEC加盟国は豪、欧州連合、伊、南ア、ブラジル、仏、日本、韓国、カナダ、独、メキシコ、英、中国、印、露、米。

省エネトップテン事業は、IPEEC主催による、各国の優れた省エネ事例や技術を選出・表彰する事業で、2016年6月27日に開催されたIPEEC政策会議(北京)にて、省エネ優秀事例(Best Practice:BP)と省エネ優良技術(Best Available Technologies:BAT)の選考結果(第1回トップテン事業)を公表、さらに2016年6月30日のG20エネルギー大臣会議(北京)にてリーディングプログラムの一つとして取り組まれた。

エチレンプラントとLNG冷熱の融合による大規模省エネプロセス

LNG(液化天然ガス)は、輸送・保管のために、気体である天然ガスを超低温(-160℃)に冷却することによって液体にしたもので、蒸発させて天然ガスに戻る際に周囲から熱を奪うことで冷却する能力(冷熱)を有している。

三井化学大阪工場内にあるOPCのエチレンプラントでは、ナフサ(粗製ガソリン)等を高温で熱分解した後、分解ガスを冷却することによりエチレン、プロピレンなどの基礎原料を分離精製している。この省エネプロセスの導入前は、その製造工程の一部において、各成分を分離精製するために大型冷凍機によって製造した大量の冷熱を使用していた。

一方、隣接する大阪ガス泉北製造所では、従来から約80%のLNG冷熱を液化窒素・ドライアイスの製造などに利用しており、さらにLNG冷熱を有効に活用する方法を検討した。

そこで、大阪ガス泉北製造所より、-160℃のLNGをOPCエチレンプラントに受け入れ、LNGが保有する冷熱を効率的に回収利用することにより、大幅なCO2削減を実現した。

OPC LNG冷熱回収設全景

OPC LNG冷熱回収設全景

なお、この省エネプロセスは、「平成23年度省エネ大賞『経済産業大臣賞』」(財団法人省エネルギーセンター主催、経済産業省後援)を受賞している。

3社は今後も、生産活動にともなう環境負荷を低減し、GHG(温室効果ガス)の削減に取り組んでいくとともに、省エネ技術の向上と拡大を推進していく考えだ。

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