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排ガス中の水銀濃度を監視する「乾式還元方式」計測器、JIS制定

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排ガス中の水銀濃度を監視する「乾式還元方式」計測器、JIS制定

日本工業標準調査会(JISC)のウェブサイトから、「B7994(排ガス中の水銀自動計測器)」でJIS検索すると本文を閲覧できる

経済産業省は、清掃工場などにおいて、排ガス中の水銀や水銀化合物の排出を適切に管理・低減するために使用する、水銀自動計測器の日本工業規格(JIS B7994)を制定した。

水銀による地球規模の環境汚染と健康被害防止を目的に、大気汚染防止法の一部改正によって、各種産業の固定排出源からの排ガス中の水銀・水銀化合物の排出が規制された。これに伴って、施設の運営において水銀濃度の一時的な変化も見逃さない常時監視の必要性が高まっていた。そこで、これまで清掃工場などの先進的な固定排出源現場などで利用実績のある排ガス中水銀自動計測器の規格を制定した。

湿式還元方式が使われなくなってきた

具体的には、排ガス中の水銀自動計測器の主流となっている乾式還元方式自動計測器を新たに制定した。この乾式還元方式自動計測器は、「溶液取扱いの手間が要らない」、「機器の構成が簡単」等の利点がある。本規格は、常時監視に利用するために、排ガスを吸引してその中の水銀成分濃度を連続的に測定する水銀自動計測器について、測定範囲・測定原理・性能などを規定した。

JIS K0222(排ガス中の水銀分析方法)では、手分析方法と湿式還元方式自動計測器が規定されているが、湿式還元方式は現在製造されず、利用実績も少なくなっていた。

大気汚染防止法の一部改正で義務づけられた手分析法は、排ガスが規制の排出基準を満足していることを確認するための水銀濃度測定法(JIS K0222)となっているが、今回規定した水銀自動計測器は、排出基準を遵守できるよう水銀濃度の変動を捉えて排出管理・低減に役立てる技術である。

有害物質である水銀・水銀化合物の地球環境への排出を世界的に抑制するため、国連では「水銀に関する水俣条約」の発効準備が進んでいる。国際的にも排ガス中の水銀自動計測器の規格がないため、本制定により、日本が国際規格化をリードすることが期待される。

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