2種の有機分子混ぜ、リチウムイオン電池の特性を劇的に向上 関西学院大学ら

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2種類の分子が作る隙間の様子と、分子が持つ電荷の分布。正の電荷が青で、負の電荷が赤で示されている。分子の中心の電荷が逆になっていることが分かる
2種類の分子が作る隙間の様子と、分子が持つ電荷の分布。正の電荷が青で、負の電荷が赤で示されている。分子の中心の電荷が逆になっていることが分かる

関西学院大学と大阪大学の研究チームは11月30日、2種類の有機物を混ぜることで、リチウムイオン電池の特性を劇的に向上する手法を開発したと発表した。同研究チームでは、この成果で提案した有機電極材料の開発法を用い、多種多様な有機分子を適切に組み合わせることで、単一の有機物では実現できなかった優れた電極材料の開発につながることが期待できるとしている。

リチウムイオン電池は高いエネルギー密度を示すことから、スマートフォンなどの各種デバイスに広く使用されている。しかし一般にリチウムイオン電池の正極材料にはコバルトなどの希少金属を用いた材料が使われており、より安価な有機物を用いた電極材料が広く探索されている。優れた特性を持つ新しい二次電池が開発されれば、スマートフォンやノートパソコンなどの身の回りのモバイルデバイスの性能を飛躍的に向上させることが可能となる。

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