三洋化成工業(京都府京都市)は6月10日、板状の超軽量透明断熱材SUFA(スーファ)の事業化を進める素材系ベンチャー、ティエムファクトリ(東京都港区)に出資したと発表した。同社の界面制御技術やウレタンフォームとの複合化などの知見や、ティエムファクトリの無機素材系に関する技術知見やノウハウを共有し、SUFAの価値向上や事業化促進をめざす。
SUFA(=Super Functional Air)はティエムファクトリが京都大学との共同研究により開発したエアロゲル。従来エアロゲルの作製には超臨界乾燥装置と呼ばれる高価な装置が必要とされていたが、同社は独自のレシピを開発し、低コスト化を実現した。