IEA「21年の石炭火力発電量は過去最高」 ネットゼロ実現は困難な状況に

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国際エネルギー機関(IEA)は12月17日、最新の年次報告書において、2021年の世界の石炭火力発電量が過去最高になるとの見通しを明らかにした。現状ではネットゼロの実現は困難な情勢にあり、各国政府に対してただちに政策対応することを呼びかけている。

世界全体の石炭発電量は1万TWh超、米国・EUは約20%増

IEAが公表した年次報告書によると、2021年の石炭火力による世界全体の発電量は1万350TWh(前年比9%増)になると予想されている。主な要因には、急速な景気回復により供給が追いつかないほどのスピードで電力需要が高まったことや、天然ガス価格の高騰で石炭発電のコスト競争力が高まり需要が増加したことを挙げている。

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