NTT、アスベストを無害化し粉塵を抑制する高出力レーザ照射技術を開発

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建材に含まれるアスベストを溶解した例(出所:NTT)
建材に含まれるアスベストを溶解した例(出所:NTT)

NTT(東京都千代田区)は1月21日、高出力レーザの照射によってアスベスト(石綿)を繊維形状から球形状に変形できることを確認し、回折光学素子(DOE)を用い、レーザ照射に伴うアスベスト粉塵の飛散を抑制する技術を開発したと発表した。同技術により、アスベストを無害な球形状に変形するとともに、飛散する粉塵量を抑制し、アスベスト建材の除去作業において作業者の健康リスクを大幅に低減する。

今回、同社はレーザ照射実験を行い、アスベストの形状が変化することを世界で初めて確認した。また、回折光学素子を用いて、アスベスト含有塗材に照射する高出力レーザのパワー密度とビーム形状の制御を行うことで、レーザ照射時の粉塵量の抑制にも成功した。なお回折光学素子とは、光の回折現象を利用してレーザビームの形状を自在に変えることが可能なデバイスである。

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