自販機回収のCO2、コンクリート原料に アサヒ飲料と西松建設

アサヒ飲料(東京都墨田区)と西松建設(同・港区)は3月6日、アサヒ飲料が開発した「CO2を食べる自販機」で回収したCO2を活用し、製造過程で排出されるCO2排出量が実質ゼロ以下となる「カーボンネガティブコンクリート」を開発したと発表した。
11月に建設現場で耐久性・適応性の検証を行い、2030年をめどに本格導入を目指す。なお、自動販売機を使用し大気中のCO2により工業原料化する取り組みは、国内では初めて。
強度を保持したまま、CO2を削減
両社が開発したコンクリートは、自動販売機で回収した大気中のCO2を吸収した副産物由来の特殊材を、1m3あたり約200kg以上混和させることで、特殊材をコンクリートに固定化させる。また、セメントの代替原料として、製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末を使用した。
これにより、強度を低下させることなく、一般のコンクリートと比べてCO2排出量を削減したコンクリートを実現する。
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