「石油系溶剤」回収乾燥機を導入、VOC排出大幅削減の効果 滋賀の地場企業

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矢印箇所に回収した溶剤を溜まられる(出所:ヨシハラシステムズ)
矢印箇所に回収した溶剤を溜まられる(出所:ヨシハラシステムズ)

滋賀県内でクリーニング店舗を展開するヨシハラシステムズ(滋賀県彦根市)は12月20日、同社の大気汚染対策事例を公表し、石油系溶剤を回収できる乾燥機の導入により、VOC排出の大幅削減を実現したことを明らかにした。

⽯油系溶剤の約80%を回収、洗剤に再利⽤

VOCとは、摘発性有機化合物(VolatileOrganicCompounds)の略称で、塗料・溶剤などに含まれるトルエン・キシレンなどが代表的な成分。これらの物質は大気汚染につながるといわれるため、VOCを排出する全事業者は、排出抑制のための措置が求められる。

同社は2008年4月、すべての乾燥機を、石油系溶剤が回収できる「VOC対応」タンブラー式乾燥機に切り替えた。その結果、石油系溶剤の年間消費量は10万リットルとなり、回収未対応の場合の消費量50万リットル(推定)と比べて、約40万リットル(約80%)分が削減できたとしている。

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