東京ガスESら3社、太陽光発電所管理の新会社設立

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事業スキーム(出所:東京ガス)
事業スキーム(出所:東京ガス)

東京センチュリー(東京都千代田区)、東京ガスエンジニアリングソリューションズ(同・港区)、京セラコミュニケーションシステム(京都府京都市)の3社は9月14日付で、共同事業会社「A&Tm 株式会社」を設立した。新会社は太陽光発電事業におけるアセットマネジメントサービスとテクニカルマネジメントをワンストップで提供し、設備管理の最適化を図ることで、事業の収益性向上に取り組む。

新会社では今後、再エネ由来電力を⾧期的・最大限有効活用するために、蓄電池活用の提案等の新たなビジネスの創出も目指していくとしている。なお、出資比率は東京センチュリー51%、東京ガスエンジニアリングソリューションズ39%、京セラコミュニケーションシステム10%。

実証では発電出力10%程度の改善効果

太陽光発電事業は、建設後のアセットマネジメント業務、エンジニアリング業務、オペレーション&メンテナンス(O&M)業務をそれぞれ独立した事業者が行うことが一般的となっている。

こうした中、事業の全体最適化を通じた収益性向上の可能性があるとして、3社は2021年4月から、太陽光発電事業のアセットマネジメントに加え、エンジニアリングとO&M業務も一体となって取り組む実証事業を実施した。実証の結果、発電出力10%程度の改善等の効果が認められたことから、太陽光発電事業の収益向上に向けた共同事業会社の設立を決定したという。

事業内容は以下の通り。

アセットマネジメント

  • ファイナンスアレンジを含めた事業計画の策定とマネジメントサービスの提供
  • 市場動向、各種法制度に対応した発電所の運営
  • 発電量向上等を目的としたテクニカルマネジメント業務との連携による事業性の評価・検証と、コンサルティングサービスの提供

テクニカルマネジメント

  • データに基づく大規模修繕時の設計・施工管理
  • 遠隔監視データ分析(汚れ、影、損傷)に基づく洗浄、除草、小規模修繕等のスポット作業手配
  • O&M(定期点検、電気設備の保安業務、スポット作業の管理)の品質、コスト、安全、進捗管理

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