GX推進法案を閣議決定 今国会に提出

政府は2月10日、GX(グリーントランスフォーメーション)を通じ脱炭素・エネルギー安定供給・経済成長を同時実現するための「GX実現に向けた基本方針」と、同基本方針を踏まえ必要な措置を法定するための「GX推進法案」を閣議決定した。GX推進法案は現在開会中の第211回通常国会に提出した。
「GX実現に向けた基本方針」では、気候変動問題への対応に加え、ロシア連邦によるウクライナ侵略を受け、主に(1)徹底した省エネや再エネ・原子力等脱炭素電源への転換などのエネルギー安定供給に向けたGXの取組と、(2)「成長志向型カーボンプライシング構想」の実現・実行の2つの取り組みを進めることとしている。
また、GX推進法案では、今後10年間で150兆円を超える官民のGX投資を呼び込むため、同基本方針に基づき、(1)GX推進戦略の策定・実行、(2)GX経済移行債の発行、(3)成長志向型カーボンプライシングの導入、(4)GX推進機構の設立、(5)進捗評価と必要な見直しを法定する。
推進法案と基本方針の概要は以下の通り。