100kW・SOEC共電解、概念設計段階 三菱電など合成燃料製造コスト低減へ

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三菱電機(東京都千代田区)は12月20日、日本特殊陶業(愛知県名古屋市)、東京工業大学、電力中央研究所とともに、CO2を原料とした液体合成燃料の高効率な製造に向けて、「SOEC共電解の実用化」に関する研究開発を開始した。期間は2025年3月31日まで。

FT合成も含めた、液体合成燃料「一貫製造プロセス」の構築目指す

CO2を原料とした液体合成燃料は、ガソリン・軽油・灯油・ジェット燃料など、さまざまな燃料への転換が可能なため、既存の石油サプライチェーンを継続して活用できるというメリットがある。また、発生したCO2を原料に再び液体合成燃料を製造できることから、カーボンリサイクルの有効な手段としても注目されている。

液体合成燃料の普及に向けて、最大のネックとなっているのが、生産効率の低さやコストの高さなどの課題だ。

今回の研究開発で取り組むSOEC共電解は、水蒸気(H2O)とCO2を電気分解し、H2とCOを生成する技術で、合成ガス生成の大幅な効率化が期待される。

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