生物多様性示す野生生物の個体群、50年で73%減 WWF調査で判明
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は10月10日、地球の生物多様性を分析した報告書「生きている地球レポート」の2024年版(日本語抜粋版)を公開した。
WWFでは、自然と生物多様性の健全性を測る数値「生きている地球指数(Living Planet Index: LPI)」を定期的に調査している。今回、1970年から2020年までのLPIの変化率を調べたところ、わずか50年の間に、73%も減少していることが明らかになった。
自然の損失と気候変動による危機、解決策提示
今年度の報告書では、LPIに基づく自然減少の可視化に加え、自然の損失と気候変動という2つの危機が、いかに地球を危険かつ不可逆的な転換点(ティッピング・ポイント)に近づけているかを検証するとともに、変革と持続可能な解決策として、4つの施策を提示している。