「温暖化で東南極氷床が融解する可能性」 産総研、海面上昇リスクに警鐘

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産業技術総合研究所(AIST)は4月19日、北海道大学低温科学研究所の研究グループらが、東南極沖の海底堆積物コア解析から、13〜11.5万年前の過去の温暖期において、東南極氷床が著しく縮小し、当時の海面上昇に大きく寄与していたことを発見したと発表した。

氷床の縮小により、海面が約0.8m上昇

同研究は、過去の温暖な時代(最終間氷期)の東南極氷床の変動を復元し、将来の温暖化で東南極氷床が縮小する可能性があるかどうかを検証したもの。

具体的には、海洋性の氷床域である東南極の遠洋で掘削された海底堆積物コアと氷床コアをデータ解析し、最終間氷期(13〜11.5万年前)のウィルクス海盆の氷床変動を復元し、温暖化に対する東南極氷床の安定性と海面上昇への寄与を評価した。

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