国際エネルギー機関(IEA)は12月16日、新しい報告書「Coal 2022」を発表した。エネルギー危機の中、2022年の世界の石炭消費量は過去最高を更新する見込みだという。この水準は2025年頃まで続くという。
報告書によると、2022年の世界の石炭使用量は1.2%増加。調査開始以来、初めて単年で80億トンを超える見込みで、これまで最大だった2013年の記録を上回る数字となっている。その要因としては、先進国での石炭需要の減少が、アジア新興国の需要増加によって相殺されていること。 さらに、ロシアの天然ガス供給減の影響を強く受ける欧州は、2年連続で石炭消費量を増加させている。