HI(東京都江東区)とグループ会社のIHIプラント(同)は12月1日、JFEスチール(同・千代田区)からメタネーション装置を受注したと発表した。試験高炉の排出ガスから、1日あたり24トンのCO2を再利用し、1時間に500Nm³のメタンを製造する。同発表時点で、メタネーション装置としては世界最大級の製造能力を持つという。
メタネーションは、CO2とH2の触媒反応により、合成メタンを製造するカーボンリサイクル技術。合成メタンは、事業所で排出されるCO2から製造し天然ガスの代替燃料として所内で使用したり、都市ガス導管へ注入し他事業所や一般家庭での使用が可能となる。既存の都市ガスインフラを活用でき、メタネーションはカーボンニュートラル実現に向けたキーテクノロジーのひとつとして期待されている。