CO2排出削減が困難な産業へ、融資を促す新方針 経産省らが取りまとめ

経済産業省・金融庁・環境省は10月2日、鉄鋼・セメントなどCO2排出削減が困難な多排出産業に関する、トランジション・ファイナンス(脱炭素に移行にかかる資金の供給)の課題解決に向けた考え方に関する文書を取りまとめ公表した。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、トランジション・ファイナンスが不可欠となる一方で、金融機関は、投融資先の排出量(ファイナンスド・エミッション)を含めたGHG排出量をネットゼロにする野心的な目標を求めており、排出削減が困難な産業(Hard-to-abate産業)への融資を控えるというケースが想定される。
Hard-to-abate産業への融資を促すための2つの指針
同文書では、カーボンニュートラル達成に向けた金融機関に期待される役割とファイナンスド・エミッションの特性について整理したうえで、脱炭素に向けたイノベーションやHard-to-abate産業に向けた資金供給が促進されるよう、ファイナンスド・エミッションの課題対策案として、以下2つを提示した。
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