環境 新製品:高性能太陽光反射ミラー/日本電気硝子

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太陽熱発電に効果的な世界最大サイズの太陽光反射ミラー

日本電気硝子は、横1300mm×縦1000mmの、世界最大サイズの高性能太陽光反射誘電体ミラーを発売した。太陽熱発電などへの利用が期待されている。

このミラーは、同社が持つ特殊多層膜ミラー技術を応用して開発された。約100層の誘電体膜を、表面粗さが非常に小さい板ガラスの両面に成膜することで、ミラーの反りや散乱を抑えて太陽光を有効に反射する。誘電体ミラーは、金属性ミラーに比べて反射率・耐熱性に優れているのが特徴だ。

高性能太陽光反射ミラー

高性能太陽光反射ミラーは、可視域から赤外域まで、97%もの太陽光エネルギーを反射する。また、500℃の環境下でも高い反射率を維持できるうえ、表面が固く砂塵などのダメージにも強いことから、砂漠などの厳しい環境下での利用にも十分耐えられる。

耐久性が高いので、太陽熱発電用途以外に産業用ヒーターの反射鏡などにも有効だという。ミラーのサイズや形状は用途に応じて最適化してくれるそうなので、熱源・光源の反射板としての用途はますます広がっていきそうだ。

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